【中国】中央銀行が仮想通貨を発行したら・・・?

※青文字を読めば1分で完読!

空前の仮想通貨ブームが巻き起こっている今、企業や投資家たちだけではなく政府機関の仮想通貨への関心も高まっています。世界各国の主要な中央銀行で仮想通貨発行の可能性の研究が進められていますが、中国中央銀行は2016年1月の早い段階で仮想人民元の押し出しに努めると宣言しました。

 

今や世界でもトップクラスの経済大国となった中国が、政府による仮想通貨発行を考慮にいれているということは世界的に新しい経済と金融の時代の幕開けが近づいていることを暗示しています。

 

そこで、中国の経済学者の視点から書かれたマクロ経済の現状と、政府による仮想通貨発行が国の経済と金融業界にどのような影響をもたらすのかBitX編集部の見解を交えて翻訳していきます。

 

現在の貨幣システムは?

アメリカの金融経済学者ミンスキーの表現を借りると、現代の信用貨幣システムはピラミッド状になっており、頂部は安全性と信頼性が一番高い政府(中央銀行または財政部門)の負債である通貨真ん中が銀行の負債一番下が企業や個人の負債です。

ピラミッドの頂点にいる中央銀行が市中銀行の万が一の場合の最終貸主となって流動性を保証しているお陰で銀行預金の信頼性が上がり、信用貸付の需要を刺激して貸出からの金利収入(シニョリッジ)を稼ぐことに繋がっています。

 

この貸出行程のなかで不動産がローン担保の役割を担うことから、信用貸付の需要拡大が住宅価格を高騰させることで資産バブルと負債問題に発展します。

 

実際に現在のシステムのもとで流通している広義のマネーサプライの殆どが銀行の信用創造によるものです。しかし、未来の中央銀行が発行する仮想通貨はこの既存の通貨供給方法を大きく変え、マクロ経済と金融構造に多大な影響をもたらすことになるでしょう。

 

中央銀行が発行する仮想通貨の信頼性

 

中央銀行によって発行される仮想通貨はビットコインに似た非中央集権型や電子化された支払い方法ではなく、分散記帳の応用です。各国の中央銀行によって仮想通貨の供給と管理の仕方についての考えに多少の差はあるものの、根本的な共通点として仮想通貨は中央銀行によって発行されるものであり、市中銀行で信用創造されるものではないという点が挙げられます。

 

中国中央銀行の計画のもと、中央銀行によって仮想通貨が発行され、市中銀行はただのゲートウェイに過ぎないところが準備率100パーセントの準備預金制度下の銀行預金システムと似ています。つまり、中央銀行の発行する仮想通貨は中央銀行の直接的な負債となることから、銀行で信用創造される貨幣より信頼性が高い事になります。

 

これによって銀行預金が下落するとは限りませんが、預金の増加速度は中央銀行の発行する仮想通貨がないときと比べると遅くなることは確かです。中央銀行発行の仮想通貨が増えるにつれて支払い体制の普及度と安定性が増し、市中銀行への依頼度が低くなることで金融の安定化において大きな意味合いを持つことになります。

 

同時に、銀行が信用貸付の増加によって獲得していた金利利益は政府に返還されて財政面でマクロ経済に大きな影響を及ぼすことになります。

 

次回の記事では政府の財政政策と銀行の信用創造による通貨供給の影響力の違いを説明していき、なぜ中央銀行が仮想通貨を発行したがっているのかを解明していきます。

翻訳元:Bitcoin86
引用:経済用語集

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