マイニング大手Bitmainの創業者Jihan Wu氏が語るビットコインコミュニティの性質

Jihan Wu氏はマイニング会社Bitmainの創始者であり、仮想通貨界において重要な影響力をもつ人物です。彼は6月30日にオランダで開催されたビットコイン未来会議において様々なトピックについてスピーチを行いました。

 

なぜビットコインにとって執行権限の分散が大事なのか

 

主題として「なぜビットコインにとって執行権限の分散が大事なのか」を掲げました。

スピーチ内の重要点として、ビットコインコミュニティの権威者の指示に従う心理について言及し、他の社会心理実験を例に上げてそれらがどのようにしてビットコインのコミュニティで起きていることに繋がっているのかを取り上げました。

彼によれば、仮想通貨プロジェクトの創始者たちが暴君的な独裁者になりやすい傾向にあるようです。その理由として創始者たちが一番プロジェクトに貢献しており、皆が彼らの卓越したスキルを認識していることにあるようで、このような知名度が後に独裁者をつくり上げる土台になってしまっているとWu氏は問題視しています。

 

彼はスピーチで、「なぜ我々はアリストテレスが描写したような方法で組織を編成することが出来ないのでしょうか?民主主義はオープンソース・ソフトウェアの世界では実現不可能です。なぜなら、開発者のソフトウェアは抽象的かつ複雑であり、技術者間のスキルの上下がつけやすいことからソフトウェアの未来について皆で平等に投票して決めることが難しいからです。このような要素があるために独裁者の誕生や執行力の弱まり等の危険性がコミュニティに生まれるのです。このような現象はマイクロソフトで起きており、もしかしたらこれがマイクロソフトがオープンソース・ソフトウェアのコミュニティで嫌われている原因なのかもしれません。」という見解を示しました。

 

また、Wu氏は人間の権威者に従う性質が部分的に独裁者を生み出す要因となっていると考えており、ミルグラム実験を例に挙げて人間の権威に服従する本質をはじめ、ハローエフェクトに描写されるような特定の印象を与えられる個人に付き従う性質とバンドワゴン効果に代表される様な集団についていく人間心理を取り上げて、このような心理が開発者やプログラマーのいう名の独裁者に従っていく環境を作り上げてしまうので、仮想通貨コミュニティがこのような社会心理を理解する必要性を強調しました。

Wu氏はこの理論をさらにサトシ・ナカモトにも当てはめて、彼が数回に渡りビットコインのコードを変えたにも関わらずJeff Garzik氏が入ってくるまで誰もこの行為に疑問を持たなかったことにも言及し、このような行為は本来監視されなければならないということを暗示させる内容となりました。

彼はこのような協議の独裁や履行のハイジャック等を防止し、ビットコインの将来的な繁栄を確実なものにするためにはビットコインコミュニティ内での執行権限の分散が必要であると発表しました。

Wu氏はスピーチで、「執行権限の独占を避けるために、執行権限の分散を推奨する必要性があります。私が考えるに、もし執行権限が分散されていたら一部の中国マイナーはブロック容量増加に対してもっと好意的だったと思いますし、皆ソフトウェアの変更により賛同的になれたと思っています。私は執行権限の分散がビットコインに新しいイノベーションをもたらしてくれると信じています。」と語りました。

これに加えて、彼はビットコインがスマートコントラクトや非中央型取引所の立ち上げなどの素晴らしいイノベーション機会を逃してきたことを挙げて、ビットコインはイノベーション分野で遅れをとっていると表明しました。

この理由として、Wu氏は一定のビットコイン関係者が新しいイノベーションを常に詐欺的だと批判し却下することがあげられると考えていて、ビットコインコミュニティの権威のある独裁者に従うという傾向を見直して、執行権を分散することでネットワークに成長と繁栄の余地ができると考えています。

果たしてビットコインコミュニティは権威者の言われるがままに動いているのでしょうか?あなたはWu氏の意見に賛成ですか?

 

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